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「ネットリテラシー」は、インターネットを使いこなす上で必要な能力の事をさします。
昨今、学生がコンビニエンスストアやスーパーマーケットの冷凍庫に入り込んだり、ピザの生地を顔に貼り付けたりする、自身の不適切な行いをソーシャルメディア上に投稿してしまうという事案が継続的に発生しています。
周りの友だちに撮影した写真を密かに見せるだけで留めておけば、表に出ずに笑い話として成立していたかもしれません。しかし、ソーシャルメディア上に投稿してしまった時点で不特定多数の人々の目に触れるという感覚を持ちあわせて無かった結果、問題となってしまっています。
そして、学生の個人情報や所属元がインターネット上に晒されてしまうという、いわゆる「炎上」に至ります。
炎上についての詳細は過去のこちらの回をご参照ください。
なぜこのような事が起こるのでしょう。この様な事案を起こしてしまう大半は、幼い頃からインターネットが身近にありインターネット上と現実上との区別をつけないデジタルネイティブ世代です。
インターネット環境が充実し、スマートフォンの普及と共により、インターネットが常に近くにある環境下だから発生してしまっていると言っても過言ではありません。
所属元である学校などにも影響が出ることから、リテラシーの欠如が改めて問題視されています。
その対策案の1つとして、前回述べてきましたソーシャルメディアポリシーがあります。このソーシャルメディアポリシーは、策定するだけではなく、内容をきちんと教職員・学生に理解され、いつも意識される必要があります。
ですが、全ての教職員・学生がソーシャルメディアポリシーに記載されている内容を理解し行動していくのは簡単ではありません。本来であれば家庭内で保護者が教えなくてはいけないところですが、保護者自身もネットリテラシーを知らない世代です。
ならば学校の情報の授業などでネットリテラシーについても教えていかないといけないのという話ですが、現在そういったカリキュラムが各教育機関にて定められていません。
情報の授業を担当している学校の先生が任意で生徒に教えています。一方で、学校にはインターネット周りやネットリテラシーに明るい先生が少ないという課題があります。
また、政府もネットリテラシー欠如の実態を問題視しており、対策に急いでいます。2013年9月3日には総務省より下記の発表がされています。
「「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表」
総務省は、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、別添のとおり結果概要を「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(以下ILAS)」にてインターネット・リテラシーを可視化するテスト等を開発しているとのことです。ILASは、まだ課題こそあるものの汎用化が進められており、近い将来に向け定着化を働きかけていくようです。
このような背景から、ネットリテラシーを向上させる施策として、外部講師を招き、教職員・学生に対して講習・研修を受けさせるという学校が増えてきています。
当社でも提供しておりますので今回はどういった内容を実際にお話しているかを簡単にご紹介します。
(1)ソーシャルメディアについての理解
ソーシャルメディアとはいったい何かというのを紹介しています。
(twitter、facebook、mixi、youtube、ニコニコ動画など)
(2)ソーシャルメディアが持つ可能性
弊社では単にソーシャルメディアの危険性だけでなく、正しく使う事と“自身にとってこんな形でメリットがありますよ。”という内容をお伝えしています。
(3)ソーシャルメディアに潜む危険性
ソーシャルメディアの可能性を十分活かすには危険性もきちんと理解していないといけないと考えていますので、過去に実際発生した生の事例を元に気を付けるポイントをお伝えしています。
(4)コミュニケーションアプリについて
LINEなどのコミュニケーションアプリがスマートフォンの普及とともに青少年に多く使われており、その中で少なからずトラブルも発生しています。プライバシー管理の方法やコミュニケーションの在り方という点をお伝えしています。
上記の構成に加え、ご依頼頂いた際に盛り込んでほしいという内容を加味しアレンジしてネットリテラシーの講演を実施しています。今現在で500回程度、講師を担当し、年々ご依頼は増えております。
また、当社で大学生講師の育成支援をしている学生団体UniX(ユニックス)では、大学生が実際に講師として学校に出向き、生徒にネットリテラシーの重要性を説くというユニークな活動を一緒にしております。本年は、自治体(世田谷区教育委員会)・株式会社ガイアックス・学生団体UniXとで協業し、世田谷区内の各中学校にネットリテラシー醸成講座という活動を行っています。
http://www.gaiax.co.jp/jp/news/press_release/2013/0611.html
以下弊社の取り組みになります。
ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせください。
◆ネットリテラシー講座
10月12日の「めざましどようび」に取り上げて頂きました。
http://solution.gaiax.co.jp/schoolguardian/instructor
◆ネットリテラシーe-learning
スマートフォンからでも研修を受ける事が可能です。社会人になる前に必要なリテラシーをこちらで習得できます。
価格帯など具体的な内容につきましては以下ご参照下さい。
http://airy.net/function/elearning
【筆者プロフィール】
株式会社ガイアックス オンラインマーケティング部 河本 寛
「学校×ソーシャルメディア」をキーワードに教育機関へソーシャルメディア活用のコンサルティング及びリスク対策を提供、ネットリテラシー啓発活動を担当。全国で教職員・保護者・生徒向け研修の講師を年間40回以上実施。
事業概要:ソーシャルコミュニティサービスの企画・開発・運営及びソーシャルコミュニティを中心とする各種ASPの提供・コンサルティング
所在地:〒141-0031東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル8F
TEL:03-5759-0334
サービスHP:http://solution.gaiax.co.jp/schoolguardian
facebookページ:https://www.facebook.com/schoolguardian