本来、対面教育はこれが同時に出来るチャンスなんですが、今や「マス教育」と称し、100人、200人を同時に教えるため、このような丁寧な教育形態は皆無です。それが行われているのは演習とか実習、実技という科目でしょう。そうです。マスで教える講義科目、語学教育はeラーニングが適しているのです。
基礎的な教育科目は記憶が基本です。記憶力の良い学生でも、裏では記憶するために繰り返し、繰り返し努力をしているのです。頭の良し悪しを、人間の良し悪しに結び付けている今の日本の教育方針に私は異を唱えている方ですが、やはり基本となるコトは憶えておかないと前へ進みません。それには繰り返し学ぶことのできるeラーニングが最も適しているのです。
以前、私の授業コンテンツにある小さな誤りがありました。私のコンテンツのその小さな誤りに気付いたのは、毎回3回~5回繰り返し学習している学生でした。その学生は、それでも自分が間違っていたらどうしようと、私の著作をはじめ百科事典や他の人の著作などを比較し、表にして私に質問してきました。ありがたいことに、私のちょっとしたケアレスミスをそこまで調べてくれたのです。eラーニングの良さはリピートがいくらでもできるということです。繰り返し学ぶことが重要な基礎科目や教養科目、語学科目はeラーニングが最も適しているのです。