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平成25年9月28日より施行されている「いじめ防止対策推進法」。
文科省より学校長へ通知がきているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、内容はご覧になりましたでしょうか。
議会を通過する時(平成25年6月28日)こそメディアに注目されましたが、消費税増税や2020年東京オリンピック開催決定や猪瀬東京都知事の借用書問題など日々新しい話題が尽きることなく発生し、 いじめに対しての法律があるのだと世間に根付く前に話題に登らなくなってしまったように思います。
いじめ防止対策推進法は、 国公立私立の学校が対象となっており、専門学校も知っておきたい法案です。
インターネットに関わる記述もありますので、改めて、ざっと内容をご理解頂けるよう噛み砕いて解説していきます。
全体として、今まで学校が取り組まれていることと大きく違和感を感じられるところはないかと想像しますが、いじめを行った生徒に対して適切な懲戒を与える事が定められている点がこの法律の特徴だと考えています。
学校に通う生徒が一定の人間関係にある他の生徒が行う 心理的、物理的な行為及びインターネットを通じた行為に対し、その行為が対象となった児童が心身の苦痛を感じる事をさします。
世間一般でいう「いじめ」、インターネット上で言えば「ネットいじめ」の認識とあまり変わらないと思います。
いじめの防止、いじめの早期発見及び、いじめへの対処の事をさします。
法案の基本理念とは 以下のように記述されています。
先生が基本理念にのっとって保護者、各種相談所やその他関係者と連携をとり、 学校全体でいじめの防止及び早期発見に取り組むこと。いじめを受けている生徒がいると思われた場合が適切かつ迅速に対処する必要があります。
学校だけではなく保護者としても取り組む必要があります。いじめをしないように教育をする事。逆にいじめを受けていた場合、そのいじめから子供を保護します。そして学校が講じるいじめ防止の措置に協力する事が求められています。
生徒の心の教育と対人交流の能力を養わせる教育や体験活動などの充実を図る事とされています。 今までも取り組んでいらっしゃるところかと思いますが、学校の教職員、生徒、保護者に対し、いじめ防止に対しての理解を深める為の啓発活動(専門家を招いての講演会の実施など)を 講じる事が定められています。
以下の場合は、学校は調査を実施、結果を国、自治体へ報告する義務があります。(私学の場合は所轄する都道府県知事へ報告)
加えて、インターネット上のいじめ防止に対しても効果的な対処が出来るように啓発が求められています。ネットいじめに巻き込まれていないかどうかを監視する団体との取り組みを国は支援していくとともに、 そのような事案に対処する体制の整備が必要です。
こちらは、2007年より弊社が専門として扱っている分野です。
いじめの事実の有無の確認をすみやかにとり、学校長へ報告する報告フローが必要です。
いじめを解決し防止する為に心理、福祉に携わる専門家の協力のもと、複数の先生で該当する生徒や保護者に対して継続的な助言を行う事とされています。いじめを受けている生徒が他校の場合でも、学校間で連携をとり対処する事とされています。
なお、いじめがエスカレートし、犯罪行為にあたる場合は所轄警察署との連携も対処法の1つとして記述されています。
加えて、いじめを行った生徒に対して適切な懲戒を与える事ができるよう定められています。
小学生と専門学生では「いじめ」とされる行為は違ってくる部分はあるとは思いますが、 どの学校でも安心して学校生活送れるように学校は取り組む必要のある法律が出来ました。 弊社はネットいじめが専門分野となりますが、いじめから子供を守ろうネットワーク(http://mamoro.org/)とも連携しています。
本法案に対しての対策につき、 総合的にお力添えできるよう体制を整えておりますので、お悩みの点がございましたら お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
・「いじめ防止対策推進法」の全文はこちらでご確認ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337278.htm
・弊社ページでもいじめ法案についてまとめております。
http://solution.gaiax.co.jp/schoolguardian/explain
※6回に渡ってお届けしてきた「専修学校におけるソーシャルメディア活用とリスク対策」コラムは今回が最終回です。半年間ありがとうございました。
【筆者プロフィール】
株式会社ガイアックス オンラインマーケティング部 河本 寛
「学校×ソーシャルメディア」をキーワードに教育機関へソーシャルメディア活用のコンサルティング及びリスク対策を提供、ネットリテラシー啓発活動を担当。全国で教職員・保護者・生徒向け研修の講師を年間40回以上実施。
事業概要:ソーシャルコミュニティサービスの企画・開発・運営及びソーシャルコミュニティを中心とする各種ASPの提供・コンサルティング
所在地:〒141-0031東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル8F
TEL:03-5759-0334
サービスHP:http://solution.gaiax.co.jp/schoolguardian
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