学生募集から就職支援まで、最新の情報を集約。
今回はソーシャルメディアの活用についてお話をしていきます。
改めてソーシャルメディアについてご説明していきます。
誰もが簡単にインターネット上で性別・身分・国籍・距離・時間関係なく情報発信・会話・共有ができる場所を「ソーシャルメディア」と呼ばれています。ソーシャルメディアの中でも、特に人と人とのつながりが重視されているようなサービスを「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と言います。国内でユーザー数が多い主だったソーシャルメディアは、mixi、モバゲー、GREE、Ameba、twitter、Facebook、Youtube、NAVERまとめ等々。
ビジネス面で考えた時の最大の特徴としては、ソーシャルメディアではクチコミ効果と同じ効果が得られると言われています。
クチコミ効果とはターゲットとしているユーザーとその周囲の人物との間で行われる、企業の宣伝から独立した人的コミュニケーションの効果の事をいい、企業からの情報より強い影響力を持つことが多いです。
そして、単に公式ホームページで情報発信をするだけよりも、ソーシャルメディアを活用した情報発信をした方がクチコミがクチコミを呼ぶ可能性が高いと言われています。
ソーシャルメディアは社会に普及してからまだ年月が浅く、「こう活用すれば間違いない」という成功法が明確にありません。とはいえ、私は仕事柄、色々な学校関係者の方々からソーシャルメディア活用方法についてのお話を伺ったりしていますので、その経験を踏まえてこうしていけば良いのではという道標をお伝えします。皆さまのヒントになれば幸いです。
それでは、ソーシャルメディアを活用する上での前提を確認しましょう。
(1)どのような目的でコミュニケーションをするか
(2)誰とコミュニケーションをするか
(3)どのように運用するか
上記3点について簡単に解説していきます。
(1)どのような目的でコミュニケーションをするか
ソーシャルメディアをどう活用していくかのゴールの明確化とその費用対効果を測る為の目標設計が必要です。
例)**ヶ月後にはファンを何人にする等
(2)誰とコミュニケーションをするか
皆さまが情報発信を行うターゲットとするユーザーはどこでしょう。マーケティング手法の1つにペルソナがあります。一般的には、定量的なデータをもとに、企業のターゲットとなる顧客セグメントを抽出してそのうち数名からインタビューなどから定性的なデータを取得して作り上げられますので、在校生、職員からのアンケートなどをもとにするのが良いのではないでしょうか。
(3)どのように運用するか
いざ立ち上げても担当者1人でまかなうのは通常の業務もある中で負担になる事があり継続性に心配がありますよね。運用チームをつくり、投稿頻度やコメント返信の送信など担当者を決めておいた方が良いでしょう。
私が知っている所では、4人が当番制にし順番に情報発信をしている某学校法人や、また某一部上場企業ではfacebook課を新設し、情報発信などを専門とする部署を作っています。
続いて、参考までに広報で活用されているサービス別に解説と参考利用案をまとめました。
●facebook (https://www.facebook.com/)
2013年4月時点では、世界で約12億人、国内で約1500万人のユーザーを抱えているソーシャルメディアです。原則実名利用がルールとなっています。企業だけでなく、公式のfacebookページを作る学校・団体が増えています。特に関西学院大学では、25,500以上もの「いいね!」を獲得しており、大学のfacebookページ群では圧倒的な「いいね!」数ですので是非一度ご覧になってみてください。
【関西学院大学公式facebookページ】
https://www.facebook.com/KwanseiGakuinUniversity
加えて、facebookは”人生の履歴を残す”がサービステーマとなっており、出身校など経歴を登録できるようになっています。卒業生から「いいね!」をしてもらい、立ち上げた公式facebookページを出身校登録してもらうのが良いですよね。
・公式facebookページをもっていないと
卒業生や有志の方が勝手にfacebookページを立ち上げるケースがよくあります。「いいね!」が散乱してしまいますし、学校公認の情報発信ではありませんので、思わぬトラブルを招く可能性もあります。
活用する・しないの判断の前にまずは公式facebookページの登録だけでも各学校単位で立ち上げるのをおすすめします。
・facebookページはまずはこう使おう!
・写真を中心に投稿する
・在校生、卒業生の「いいね!」を集める
・公式ホームページで発信しないような学校生活のひとコマを投稿
●twitter (http://twitter.com/)
最後に公式発表された2012年12月時点では、世界で約2億人、国内で約1300万ユーザーがいるソーシャルメディアです。 13歳以上であれば保護者の同意なく自由に登録できます。140文字以内で情報発信をするミニブログで、faecbookと比較すると匿名性が高いのが特徴です。10代のユーザーも多くいますが、文字数に制限がある為、公式ホームページやfacebookページへのリンク誘導のツールとして活用している企業アカウントも多いです。
・twitterアカウントを作ったらまずはこう使おう!
・公式ホームページの更新連絡(RSS配信的な役割)とする
・在校生にフォローしてもらう
・学校情報などの簡易配信を行う
以上、2つのソーシャルメディアをご紹介しましたが、やはり全部の学校が同じ様な情報発信だと面白くないですよね。そこで、皆さまに考えていただきたいのは、どのような内容にしたら各学校の校風や個性が伝わるか、です。
最後になりますが、先に述べました通り公式ホームページのように堅苦しい情報発信をするよりもフランクな情報発信をおすすめしたいです。
例えば、いま巷で賑わせているのは各地域の「ゆるキャラ」と呼ばれる面々です。皆様の学校にイメージキャラクターがいれば、そのキャラクターに扮した情報発信が良いと思います。キャラクターが情報発信するメリットとして、親しみやすさや、キャラクターを通した学校のブランディングなどが挙げられます。
【他社事例一部ご紹介】
伊藤ハム株式会社:ハム係長
https://www.facebook.com/itoham
株式会社ローソン:あきこちゃん
https://www.facebook.com/lawson.fanpage
ただキャラクターを設計すれば良いだけではなく、上記の活用する上での前提でも述べましたソーシャルメディアで情報発信を行うターゲットにも通じますが、キャラクターのストーリーを用意すると良いでしょう。なぜこの役割になっているのか、どういうきっかけで組織の一員になったのかなどキャラクターの設定を裏方で決めておくと、運用する上でのキャラクターがより活きるようになります。
ソーシャルメディア活用される際には是非ご検討ください。
ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛けください。
【筆者プロフィール】
株式会社ガイアックス オンラインマーケティング部 河本 寛
「学校×ソーシャルメディア」をキーワードに教育機関へソーシャルメディア活用のコンサルティング及びリスク対策を提供、ネットリテラシー啓発活動を担当。全国で教職員・保護者・生徒向け研修の講師を年間40回以上実施。
事業概要:ソーシャルコミュニティサービスの企画・開発・運営及びソーシャルコミュニティを中心とする各種ASPの提供・コンサルティング
所在地:〒141-0031東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル8F
TEL:03-5759-0334
サービスHP:http://solution.gaiax.co.jp/schoolguardian
facebookページ:https://www.facebook.com/schoolguardian