前回、高等教育期間でのeラーニング環境の必要性を、通信制高校の学校数、生徒数から確認しました。
今回から、その通信制高校におけるeラーニング運用について触れていきます。
モチベーションをどうやって維持するのか
専門学校の皆さまからよくお聞きする質問として、eラーニングはモチベーションを維持するのが難しいのではないかということがあります。
実際に多くのeラーニング受講者は、下記のグラフで示されるように、「受講継続のモチベーションの維持」、「インタラクティブ性の少なさ」が従来のeラーニングの課題であると指摘しています。
学校教育の場合、企業研修よりも長期に渡って受講することになるので、よりモチベーション維持は運営上の重要なポイントになると言ってよいでしょう。
では、通信制高校のeラーニングでは、どのようにモチベーションの維持を実現しているのでしょう。
PMS(Performance Management System)とは?
皆さんはこれまでの学生生活で、どのような時に学習意欲が高まりましたか?
頑張って提出した宿題が褒められた時、授業中の発表で先生に指名されたとき、ちょうど予習した部分でうまく回答出来た時、中間、期末テストの点数が良かったとき...などではないでしょうか?
つまり学習意欲の向上には、自分の頑張りが他者比較により体感でき、称賛を共有する場面の存在が不可欠ということです。
eラーニングや通信教育でモチベーション維持が困難な最大の理由は、これらの「成果を体感し、称賛される場面」がない点にあります。
そして、「成果を体感し、称賛される場面」をeラーニングでどう実現するか。
それは、システムや運用で双方向性を持たせるということです。
次回は双方向の機能を活用して、どのような授業展開をしているのかをご紹介します。