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はじめまして。株式会社WARKの長瀬と申します。これから数回にわたり、eラーニングコンテンツを学校内で制作するときのノウハウについて、ご紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、専門学校におけるeラーニング導入が加速していますが、「コンテンツ制作費が高い」というお悩みもよくお聞きします。同時に、先生方が独自に制作したいがよくわからない、制作してみたが学生に見てもらえるものか自信がない、という状況もあります。
そこで、このコラムでは「eラーニングの内製化」に焦点を絞って、お話していきます。どうぞお付き合いください。
今、日本中の至る所で「内製化」の波が押し寄せています。システムから研修まで、ありとあらゆるものを企業は「内製化」する傾向にあります。何故かというと外注していると外注費が大きくかかる上に、ノウハウも外に流れるだけでストック出来ないからです。
企業は蓄積したノウハウをデータベース化し、次に入ってくる社員、またその次に入ってくる社員にも会社が運営できるよういろいろな工夫をしています。
この「内製化」の波はどんどん広がって行くと思います。
もちろん、専門学校も企業同様「内製化」していくべきだと思います。
内製化するものは電子マニュアル含め多岐にわたると思いますが、ここでは、「eラーニングコンテンツの内製化」についてお話ししたいと思います。
eラーニングとは、デジタル学習コンテンツ(テスト含む)をWEBを介して学習すること。
もしくは学習管理システムを利用して、受講者の履歴を取得することなどです。
もちろん、コンテンツが重要なのは言うまでもありません。そのeラーニングコンテンツWEBで配信することにより、休んだ先生の授業を補完したり、欠席した学生の補講をしたり、遠隔地の人向けに授業を行ったりと様々なメリットがあります。
さらに、そのコンテンツを外部業者に委託せず「内製化」することで、金銭面含めたメリットが出てきます。
でも、そのコンテンツ内製化ですが、一体、誰がやるのでしょうか?
それは、もちろん「内製化」ですから学内のスタッフがやることになります。
しかし、いきなりコンテンツを作れと言われても、かなりハードルが高いと感じる先生も多いでしょう。
ちなみに、adobeさんのソフトを使って、お客様に提供できるコンテンツがつくれるようになるには、軽く10年以上はかかると言われてます。
そう考えただけでも、コンテンツを自らの手で作るのは大変なことです。
それゆえ、デザイン、テクニック云々という話になるととても難しいので、このコラムでは、コンテンツを内製化するためには どうしたら良いかを考えていきます。
ちなみに、コンテンツを内製化するということは、単に制作のためのソフトやツールを習得したり、絵を上手く描く練習をすることではありません。
まずは、何が目的で、何のためにeラーニングを行うのか?コンテンツを作るのか?
ハッキリと決めていく必要があります。
その上で教育の体系図や目標設定などを行っていきます。
単に学習管理システムを導入してコンテンツを作るだけだと、先々目標を失い自然消滅してしまう例を何度も見てきました。
さて、この続きは次回お話します。お楽しみに。
【筆者プロフィール】
株式会社WARK 代表取締役 長瀬 昭彦
eラーニングコンテンツ内製化支援のスペシャリストとして数多くのプロジェクトや研究グループに参画。自らもコンテンツの内製化セミナーの講師として全国に津々浦々の企業・学校等で指導を行っている。また、日本で唯一のeラーニングの業界団体である日本e-Learningコンソシアムの理事を務め、2012年に新しく設立されたモバイルラーニングコンソシアムの副代表理事も務める。さらに過去4年間、日本e-Learningコンソシアムの「コンテンツ内製化研究グループ」のリーダーとして多くの企業・学校の内製化支援・指導を行っている。
株式会社WARK(ワーク)事業概要:
eラーニング/モバイルラーニングのコンテンツ作成ツールの開発・販売。
コンテンツ内製化支援セミナーの開催。システム・コンテンツの受託開発。
eラーニングASPの開発・販売および運用支援。それらに関するコンサルティング業務。
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