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主催:三井物産セキュアディレクション株式会社
専門学校・高等専門学校対象のセキュリティコンテスト「MBSD Cybersecurity Challenges 2025」最終審査会を、2025年12月12日(金)に開催しました。
今回の課題は「Webサイトに潜む脆弱性を見つけ出す」
エントリーがあった全国30校、96チームのうち、報告書の提出があった86チームの中から、書類審査で選ばれた10チームによるプレゼンテーションが行われました。
開会は午前11時。主催社である三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD) 代表取締役社長 鈴木 大山氏は開会挨拶として、以下のように述べられました。

三井物産セキュアディレクション株式会社
代表取締役社長 鈴木 大山 氏
「良い緊張感が漂っていますね。今回は記念すべき10回大会となっています。96チームがエントリーし今いる10チームはすでに選ばれし10チームですからぜひ胸を張ってください。
皆様の発表を楽しみにしています。ここにいる皆様はサイバーセキュリティに興味を持たれていて、自分の将来の進路のメインとして考えている方もいると思います。
つい先日もニュースで話題となっておりましたが、多くの企業や団体がサイバー攻撃を受けております。それを我々は裏で支える仕事をしております。社会的意義の大きい非常に大事な仕事だと思っております。 この仕事に皆さんが加わっていただけるとサイバーセキュリティ業界も盛り上がって行くと思います。
1日を通して業界研究を深め、人生においても印象深い日になると良いと思っています。」
続いて、今回のコンテストをご後援いただいた団体と、ご協賛いただいた企業をご紹介しました。なお、出場した10チームには各社のノベルティグッズ等のセットを参加賞としてプレゼントさせていただきました。
一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団
一般社団法人 全国専門学校情報教育協会
![]() FPTジャパンホールディングス株式会社 |
Tanium合同会社 |
サイボウズ株式会社 |
![]() Linux Professional Institute (LPI) 日本支部 |
今回の審査員は、MBSDでセキュリティ業務を行っている専門家5名の皆様です。

審査員はMBSDのセキュリティの専門家の面々
そして、いよいよ10チームのプレゼンテーションがスタート。各チームはWebサイトに潜む脆弱性についてのレポートを持ち時間12分で発表します。
まずは午前中にプレゼンテーションを行った5チームをご紹介します。

新潟コンピュータ専門学校
「電子遊戯部(1)-コピー.exe」

トライデントコンピュータ専門学校
「やる気元気尾崎とニキ」

HAL東京
「佐藤の一族」

専門学校穴吹コンピュータカレッジ
「ドルフィン」

YIC情報ビジネス専門学校
「突貫工事。」
審査員の質問は実務を想定した実践的なものから、レポートの細かい数値に至るまでを求められ、質疑応答のやり取りから、出場チームがどれほど日々努力と準備を重ねてきたかが伝わってきます。
そして、午後のプレゼン開始です。下記の5チームが発表しました。

ECCコンピュータ専門学校
「Network Access Security Breaker(NASB)」

国際電子ビジネス専門学校
「KIKI」

情報科学専門学校
「deliketchup」

麻生情報ビジネス専門学校
「AIEL(旧麻生使節団)」

日本工学院専門学校
「ITスペシャリスト科チームα」
後半に入っても、各チームの個性や工夫が存分に発揮された魅力的なプレゼンテーションが次々と披露され、会場全体の関心を集めていました。審査員との質疑応答においても、活発な意見交換が行われる一方で、終始和やかで前向きな雰囲気が印象的でした。

全チームのプレゼンテーション後、審査員の皆様はレポートの審査結果とプレゼンテーションの評価を合計し、順位を決定しました。

MBSD 経営管理部採用人材開発グループ
岡村ほさな氏
表彰式の準備の間にミニセミナーを行いました。
1番目はMBSD経営管理部採用人材開発グループ 岡村ほさな氏。
サイバーセキュリティの現状と対策について、事例を交えながらお話しいただきました。また、MBSDが提供する包括的なセキュリティサービス「診断」「監視」「コンサルティング」や、MBSDの強み、働きやすい環境などについてご紹介いただきました。 セキュリティ業界に関心を持つ学生の皆様は、今後のキャリアを考えるきっかけになったのではないでしょうか。

MBSD 取締役 Chief Strategy Officer
神吉 敏雄氏
2番目はMBSD 取締役 Chief Strategy Officer 神吉 敏雄氏。
テーマはAIとセキュリティについて
最近発生したインシデントを例に、日本と海外におけるインシデントの違いについて述べられました。
VPNの危険性や管理についての現状、セキュリティ業界における脅威についてから始まり、AIの脆弱性が悪用される可能性について、AIの正しい設定、活用ができないことによる情報漏えいについて、Agentic AIが勝手に連携して作業することによる世界における脅威について詳しくお話いただきました。

MBSDテクニカルサービス事業本部 本部長
小河 哲之氏
表彰式のプレゼンターは、MBSDテクニカルサービス事業本部 本部長 小河 哲之氏。
こちらで全体講評もいただきました。
「1日ご参加いただきお疲れ様でした。AIを活用したチームも多いと思いますが、AIはあくまでも技術なので、皆さんはその技術をどう使うかを考えてほしいです。
弊社のエンジニアは自分達の手を動かして技術を血肉としているエンジニアです。皆さんも自分の経験として技術を身につけていって欲しいです。」とのメッセージと来年以降のセキュリティコンテストの飛躍について述べられました。

第3位
「KIKI」
国際電子ビジネス専門学校
「3位になれてとても嬉しいです。メンバー皆、診断未経験であり学年の違いもあり、資格試験とも重なって時間が無い中で取組みましたが精一杯頑張りました。本日はありがとうございました。」
レッドチーム講評より一部抜粋:
他チームより深く検証してあるものもあり、良い。診断環境が細かく記載されていて良い。脆弱性一覧や詳細は危険度でソートしてほしかった。脆弱性の詳細で画像が効果的に使用されていて見やすい。トークンの解析部分の説明が良い。
報告書の完成度が高く、各指摘事項の解説や再現方法が丁寧に記載されているため、ある程度知識のある開発者だけでなく経営陣も読みやすく理解しやすく仕上がっている印象でした。

第2位
「電子遊戯部(1)-コピー.exe」
新潟コンピュータ専門学校
「2位に選んでいただきありがとうございました。メンバー皆で資料作りや診断と担ったことでこのような結果となりとても安心しています。ありがとうございました。」
レッドチーム講評より一部抜粋:
診断概要やエグゼクティブサマリーがあるのは良い。rootを取得している点は評価。Dockerに関する指摘はほぼなかったので、それを指摘したことは素晴らしい。各脆弱性について、詳細説明が詳しい部分とそうでない部分があるので、レベル感を合わせるとより良くなると思う。
検出率に関しては、想定していたほとんどの脆弱性を検出できており大変素晴らしいです。また、他のチームが
ディレクトリトラバーサルを利用してソースコードを抽出しているところを、VMイメージそのものを対象に攻略するアプローチをとっている点についても評価したいです。

最優秀賞 第1位
「ドルフィン」
専門学校穴吹コンピュータ・カレッジ
「昨年に引き続き参加をして3位以上を目指していましたのでこのような結果でとても嬉しいです。チームの皆の良さが出た結果だと思っています。ありがとうございます。」
レッドチーム講評より一部抜粋:
コードレベルで指摘されてるのは素晴らしい。対策も二段構えで良い。PoCも記載できている。免責や診断概要があるのがよかった。脆弱性一覧が危険度でソートされているのが良い。全体的に説明が丁寧で画像も効果的に利用されていて良い。
想定していた脆弱性の多くは検出できており、報告書も比較的綺麗にまとまっている印象でした。また、様々な観点からよりペンテスト寄りの攻め方をしているように見受けられ、一つの事象に対して複数の指摘事項や攻撃手法を報告している点が良かったと思います。
上位3位に選ばれた3チームには、それぞれ表彰状とトロフィーが授与されました。
また、今年の副賞として、下記の品物が受賞したメンバーの1人ずつに授与されます。
| 最優秀賞 | ● Mac mini ● Amazonギフト 10,000円分 ● サイボウズマグカップ ● MBSD新卒採用ご応募の場合は書類選考免除 |
| 第2位 | ● Meta Quest 3S ● MBSD新卒採用ご応募の場合は書類選考免除 |
| 第3位 | ● New Amazon Kindle Colorsoftまたは 高級キーボード ● MBSD新卒採用ご応募の場合は書類選考免除 |
表彰式のあと、後援団体から一般財団法人職業教育・キャリア教育財団、協賛企業からは、サイボウズ株式会社の方からの講評をいただきました。
後援団体・協賛企業の皆様、誠にありがとうございました。

一般財団法人職業教育・キャリア教育財団
検定試験センター 課長 関田 智和様

サイボウズ株式会社 開発本部 PSIRT
小西 達也様
以上で最終審査会、表彰式は終了です。

乾杯の挨拶は
MBSDテクニカルサービス事業本部 本部長
小河 哲之氏
その後、参加者全員で交流会を開催し、セキュリティを学ぶ学生同士、そしてMBSD審査員を交え、歓談しました。

また、MBSD 先端技術事業部 レッドチーム マネージャー 洲崎 俊氏より、出場チーム全ての総合得点を公開し、審査結果の解説を行いました。

MBSD先端技術事業部 レッドチーム
マネージャー 洲崎 俊氏

MBSD テクニカルサービス事業本部
本部長 国分氏
MBSD テクニカルサービス事業本部 本部長 国分氏による結びのご挨拶が行われ、参加学生の皆様の取組みに称賛と健闘を称えました。
以上で交流会は終了となりました。
最後に全員で集合写真を撮りました。

この日、他のチームから学んだこと、MBSDの審査員コメントやセミナーでの講演内容、学生同士の新たな出会いを、ぜひ今後に活かしていただきたいと思います。
参加した10チームの皆様、本当にお疲れ様でした!
そして本コンテストにエントリーいただいた96チームの皆様、ご参加いただき心より感謝申し上げます。
<本コンテストに関するお問い合わせ先 >
セキュリティコンテスト事務局
〒105-0021 東京都港区東新橋2-18-3-906(株式会社ビーアライブ内)
TEL:03-3436-2035 メールアドレス:mbsd@setten.sgec.or.jp