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企業との連携

第9回セキュリティコンテスト
MBSD Cybersecurity Challenges 2024 最終審査会結果発表

専門学校・高等専門学校対象セキュリティコンテスト MBSD Cybersecurity Challenges 2024 最終審査会結果発表

主催:三井物産セキュアディレクション株式会社

専門学校・高等専門学校対象のセキュリティコンテスト「MBSD Cybersecurity Challenges 2024」最終審査会を、2024年12月12日(木)に開催しました。
今回の課題は、「ASM (Attack Surface Management)ツールを検討せよ」
エントリーがあった全国17校、39チームのうち、報告書の提出があった31チームの中から、書類審査で選ばれた10チームによるプレゼンテーションが行われました。

開会挨拶~審査員紹介

開会は午前11時。主催社である三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD) 代表取締役社長 鈴木 大山氏は開会挨拶として、以下のように述べられました。


三井物産セキュアディレクション株式会社
代表取締役社長 鈴木 大山 氏

「私達の会社では、日々増加するサイバー攻撃に対して、お客様の事業を守る取り組みを行っています。先日も、ある企業がランサムウェアの被害に遭い、緊急の相談を受けました。すぐにチームを派遣して対応し、お客様は大きな混乱を避けることができました。私達は事前対策を重視していますが、企業が活動を継続している以上、残念ながらインシデントを完全にゼロにすることは難しいのが現実です。セキュリティの仕事に対して、技術的な探究や社会的な意義があるなど、様々な思いを持ってくださっている皆様と共に、今後このような課題へ取り組んでいければと思います。
本日は同じ志を持った方々が一堂に会する良い機会であり、皆様の晴れ舞台です。素晴らしい1日になることをお祈りしています。」

続いて、今回のコンテストをご後援いただいた団体と、ご協賛いただいた企業をご紹介しました。なお、出場した10チームには各社のノベルティグッズ等のセットを参加賞としてプレゼントさせていただきました。

後援団体

一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団
一般社団法人 全国専門学校情報教育協会

協賛団体


FPTジャパンホールディングス株式会社

Tanium合同会社
 

サイボウズ株式会社

Linux Professional Institute (LPI)
日本支部

今回の審査員は、MBSDでセキュリティ業務を行っている専門家8名の皆様です。


審査員はMBSDのセキュリティの専門家の面々

そして、いよいよ10チームのプレゼンテーションがスタート。各チームはASMツールの検討について持ち時間12分で発表します。

まずは午前中にプレゼンテーションを行った5チームをご紹介します。


新潟コンピュータ専門学校
「シン・電子遊戯部」


東京電子専門学校
「チーム達典」


YIC情報ビジネス専門学校
「NANANAナオキ」


岩崎学園情報科学専門学校
「Fashu HSGW」


専門学校穴吹コンピュータカレッジ
「ドルフィン」

審査員の質問は核心を突くものばかりで、細かな点まで見逃しません。
質疑応答のやり取りから、出場チームがどれほど準備を重ねてきたかが伝わってきます。

そして、午後のプレゼン開始です。下記の5チームが発表しました。


YIC情報ビジネス専門学校
「not alone」


静岡産業技術専門学校
「サンギF」


東京電子専門学校
「NetWork Addicts」


新潟コンピュータ専門学校
「電子遊戯部(1).exe」


麻生情報ビジネス専門学校 福岡校
「麻生使節団」

後半もチームごとに工夫を凝らした個性が光る素晴らしいプレゼンが続き、審査員との質疑応答も和やかな雰囲気で進みました。

審査員室の様子

全チームのプレゼンテーション後、審査員の皆様はレポートの審査結果とプレゼンテーションの評価を合計し、順位を決定しました。

ミニセミナー


MBSD 経営管理部採用人材開発G
下田 恭子氏

表彰式の準備の間にミニセミナーを行いました。
1番目はMBSD 経営管理部採用人材開発G 下田 恭子氏。

サイバーセキュリティの現状と対策について、事例を交えながらお話しいただきました。また、MBSDが提供する包括的なセキュリティサービス「診断」「監視」「コンサルティング」や、MBSDの強み、働きやすい環境などについてご紹介いただきました。セキュリティ業界に関心を持つ学生の皆様は、今後のキャリアを考えるきっかけになったのではないでしょうか。


MBSD 取締役 Chief Strategy Officer
神吉 敏雄氏

2番目はMBSD 取締役 Chief Strategy Officer 神吉 敏雄氏。

日本ではセキュリティ担当者が「IT管理者」として認識され、サイバー攻撃は自然災害のように「避けられない脅威」として捉えられがちです。しかし実際は人間が仕掛ける敵対行為であり、攻撃者の行動を予測し対策を取る発想がセキュリティ担当者には不可欠だと述べられました。
また、SOC(セキュリティ監視センター)の進化やゼロトラスト、内部脅威対策、クラウド環境でのセキュリティ強化の現状などに触れ、変化するセキュリティの現場について解説。セキュリティ業務の最前線を知る機会となりました。

最終審査結果発表


MBSD 執行役員 関原 優氏

表彰式のプレゼンターは、MBSD 執行役員 関原 優氏。
表彰状授与の後、今回出場した全員に対して、メッセージをいただきました。

「表彰の有無に関わらず、全ての参加者が全力を尽くされました。本当にお疲れ様でした。セキュリティ業務は日々、お客様から期待され、社会に貢献する仕事が評価される機会が増えてきたと感じています。技術力や新規性は重要ですが、それをお客様に正しく理解していただき、評価されることも同様に大切です。優れた技術やソフトウェアも、その価値が伝わらなければ採用されません。そのためプレゼンテーションの分かりやすさや内容の理解しやすさも、今回の評価に反映されたと考えられます。皆様が全力を尽くした今回の取り組みは素晴らしく、今後も研鑽を積んでいただければと思います。」

第3位

「シン・電子遊戯部」

新潟コンピュータ専門学校

「昨年に引き続き2連覇を目指しましたが、結果は3位でした。自分たちの最大限の努力を出し切れたことを誇りに思い、この結果を前向きに受け止めたいと思います。」

シン・電子遊戯部の皆様は、新規性のある提案も盛り込まれており、また過検知・誤検知を考慮していた点が評価ポイントとなりました。

第2位

「サンギF」

静岡産業技術専門学校

「昨年も参加させていただき、9位という結果ですごく悔しい思いをしましたが、今回2位になれたのでとても嬉しいです。これからもセキュリティの技術を磨いていきたいです。」

サンギFの皆様は、ツールの結果等についての丁寧な説明や、その実現性の高さが評価のポイントとなりました。

最優秀賞 第1位

麻生使節団

麻生情報ビジネス専門学校 福岡校

「私達は3日前から開発をはじめ、最終審査会の朝ギリギリまで取り組んでいました。全員で全力を尽くして取り組んでいたので、このような賞をいただくことができ、嬉しいです。ありがとうございました。」

麻生使節団の皆様は、最終審査会でのプレゼンテーションがとてもわかりやすい構成でした。複数のツールを組み合わせて品質を高める、また安全面についても法律も含めて考慮するなど、多岐にわたってよく考えられていたことが評価のポイントとなりました。

上位3位に選ばれた3チームには、それぞれ表彰状とトロフィーが授与されました。
また、今年の副賞として、下記の品物が受賞したメンバーの1人ずつに授与されます。

最優秀賞 ● iPad
● Amazonギフト 10,000円分
● サイボウズオリジナル折りたたみ傘
● MBSDインターンシップ参加権
第2位 ● 高級キーボード
● MBSDインターンシップ参加権
第3位 ● 高級マウス
● MBSDインターンシップ参加権

表彰式のあと、後援団体から一般財団法人職業教育・キャリア教育財団、協賛企業からは、FPT、サイボウズ株式会社の方からの講評をいただきました。
後援団体・協賛企業の皆様、誠にありがとうございました。


一般財団法人職業教育・キャリア教育財団
検定試験センター 課長 関田 智和様


FPTコンサルティングジャパン株式会社
サイバーセキュリティ ディレクター
ドラーチャ・ロバート様


サイボウズ株式会社 開発本部 PSIRT
小西 達也様

以上で最終審査会、表彰式は終了です。

交流会


乾杯の挨拶は
MBSDテクニカルサービス事業本部 本部長
小河 哲之氏

その後、参加者全員で交流会を開催し、セキュリティを学ぶ学生同士、そしてMBSD審査員を交え、歓談しました。

審査結果詳細解説

また、MBSD 先端技術事業部 レッドチーム マネージャー 洲崎 俊氏、プロダクト&ソリューション事業部 高江洲 勲氏のより、出場チーム全ての総合得点を公開し、審査結果の解説を行いました。


MBSD先端技術事業部 レッドチーム
マネージャー 洲崎 俊氏


MBSDプロダクト&ソリューション事業部
高江洲 勲氏

全体講評


MBSD テクニカルサービス事業本部
本部長 小河 哲之氏

MBSD テクニカルサービス事業本部 本部長 小河 哲之氏による全体講評が行われました。

「ASMツールを検討するという難しいテーマに数ヶ月かけて真剣に取り組んでいただき、大変お疲れ様でした。課題には独自性や引っかけ要素を盛り込み、皆様の考える力を試す要素を加えています。来年度は10回目の開催となり、規模をさらに拡大して実施したいと考えています。本取り組みを通じて技術力を高め、セキュリティ分野への関心を深めていただければ幸いです。来年も参加可能な学生の方にはぜひチャレンジしてほしいです。」と述べられ、学生の皆様の健闘を称えました。

以上で交流会は終了となりました。
最後に全員で集合写真を撮りました。


この日、他のチームから学んだこと、MBSDの審査員コメントやセミナーでの講演内容、学生同士の新たな出会いを、ぜひ今後に活かしていただきたいと思います。
参加した10チームの皆様、本当にお疲れ様でした。

<本コンテストに関するお問い合わせ先 >

 

セキュリティコンテスト事務局
〒105-0021 東京都港区東新橋2-18-3-906(株式会社ビーアライブ内)
TEL:03-3436-2035   メールアドレス:mbsd@setten.sgec.or.jp

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