学生募集から就職支援まで、最新の情報を集約。
今回で第6回となる専門学校・高等専門学校対象のセキュリティコンテスト「MBSD Cybersecurity Challenges 2021」最終審査会 が、2021年12月16日(木)にオンラインで開催されました。
今回の課題は、「診断ツールでセキュリティ診断を内製化せよ」
Webサイトの運営会社が脆弱性診断を内製化できるように、診断ツールを開発することです。診断ツールの優位性は、用意された実際のWebサイトをそのツールで診断し、レポートを提示していただきました。学生の皆さんにとって難問だったと思いますが、見事に一次審査を通過した10チームが最終審査会でプレゼンテーションを行いました。
開会は午前11時。主催社である三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD) の代表取締役社長 鈴木 大山氏より開会挨拶があり、以下のように述べられました。
三井物産セキュアディレクション株式会社
代表取締役社長 鈴木 大山 氏
「今回の課題はレベルが高く、難しかったと思いますが、飾らず、自分たちが感じていることを発表していただき、思う存分楽しんでいただきたいです。企業は学生に対して現時点のスキルよりも、伸びしろや好奇心の塊の方を求めています。日々テクノロジーも進化していますが、概念は普遍的であり、セキュリティ需要は伸びています。セキュリティはITでも一歩先を行ったところにあり、とてもアドバンテージがあり、自己成長においてもよい世界です。この機会にセキュリティへの興味を高めてもらいたいと思います。」
続いて、今回のコンテストをご後援いただいた団体と、ご協賛いただいた企業をご紹介しました。今回も多数の企業の皆様に協賛いただき、出場した10チームには、各社のノベルティグッズのセットを参加賞としてプレゼントさせていただきました。
今回のプレゼンを受ける方(審査員)は、MBSDでセキュリティ業務行っている専門家7名の皆様です。
そして、いよいよ10チームのプレゼンテーションがスタート。各チームは脆弱性診断ツールについての提案を持ち時間12分で発表します。
では、最終審査に出場した全10チームをプレゼンテーション順にご紹介します。
くまドン |
どみねいたあず。109 |
ステークホルダー |
帰ってきた電子遊戯部 |
チームグー。 |
OS |
c2VjdXJpdHk= |
After_the_CM |
0xDEADBEEF |
福岡 |
各チームのプレゼンテーションごとに、審査員からの質問があり、各チームとも質問の意味を考えながら回答しました。オンラインでも、やはり質疑応答は緊張感がありました。
審査結果を検討する審査員の皆様
全チームのプレゼンテーション後、審査員の皆様は、事前審査とプレゼンテーションの評価を合計し、審査員全員で協議しました。
表彰式の準備の間にミニセミナーを行いました。
三井物産セキュアディレクション株式会社
事業統括部 副部長 鳥島 由美子氏のセミナー
1番目のセミナーは、事業統括部 副部長 鳥島 由美子氏による「いまどきのWORKSTYLE~セキュリティエンジニア編」。セキュリティ業界の現状をはじめ、セキュリティ人材の働き甲斐やセキュリティエンジニアとして活躍する社員の傾向について具体的にお話しいただきました。このコンテストに参加することでセキュリティに興味を持った学生の皆様には、今後のキャリアを考えるヒントとなったことでしょう。
三井物産セキュアディレクション株式会社
プロフェッショナルサービス事業部 部長 小河 哲之氏
2番目はプロフェッショナルサービス事業部 部長 小河 哲之氏による「技術には世界と未来を変える力がある」。今回の課題についての捉え方を説明しながら「正解のない問題にどのような技術という『道具』を使ってアプローチし、達成するかを考えることは、少しずつでも世界を変えていけることにも繋がります。ぜひ自分の好きなこと、興味のあることを探求し続けて、この経験をぜひ今後に生かしてほしい」とお話いただきました。
三井物産株式会社 合田 祐三様より、
オンライン上で表彰されました。
そして、審査結果の発表の時間となり、第3位から順に発表しました。 受賞した3チームには、後日、表彰状と副賞が送られます。
審査結果は以下のとおりです。各チームの代表者から、受賞についてのコメントをいただきました。
第3位
After_the_CM
情報科学専門学校
「最優秀賞受賞に向けて5か月間4人で走ってきたので、3位という結果はとても悔しいです。しかし今回のコンテスト参加は良い経験となりました。」
第2位
0xDEADBEEF
ECCコンピュータ専門学校
「僕は2年前に別のチームで参加して7位でしたが、今回0xDEADBEEFのメンバーとして参加し、2位になれたことはとてもうれしいです。 0xDEADBEEFとしては連覇できなかったのは悔しいです。」
最優秀賞 第1位
帰ってきた電子遊戯部
新潟コンピュータ専門学校
「今回の課題はレベルが高く、完成するか不安でしたが、やはり1位をとりたい!という気持ちがあり頑張りました。新メンバーを迎え、このチームで1位になれてとてもうれしいです!
今年の副賞として、下記の品物が受賞したメンバーの1人ずつに授与されます。(賞品は後日学校にお届けします。)
最優秀賞 | ●Surface Go3 + TypeCover ●アマゾンギフト券 ¥20,000 ●Burp Suite Professional 1年間ライセンス ●CompTIA Security+(SY0-601) eBookアクセスキー CompTIA Security+(SY0-601)対応ラボアクセスキー CompTIA Security+の試験バウチャー |
第2位 | ●iPad (2021年モデル/256GB) ●アマゾンギフト券 ¥10,000 |
第3位 | ●Kindle Paperwhite シグニチャーエディション(32GB) ●アマゾンギフト券 ¥5,000 |
今年も豪華な賞品となりました。主催企業である三井物産セキュアディレクションと協賛企業の皆様、ありがとうございます。
表彰式のあと、後援団体として一般財団法人職業教育・キャリア教育財団、協賛企業としてCompTIA日本支社の方からの講評をいただきました。
出場した学生全員に向けて、エールをお送りいただき、誠にありがとうございました。
一般財団法人職業教育・キャリア教育財団 関田 智和様
CompTIA日本支社 大野 信様
この後は、今回の審査結果について、MBSD セキュリティスペシャリスト 洲崎 俊氏が解説を行いました。
三井物産セキュアディレクション株式会社
セキュリティスペシャリスト 洲崎 俊氏
1チームずつ、評価された点、惜しかった点、ユニークだった点などをお話いただきました。この解説を聞くと、あらためて各チームが同じ課題に対して、独自の発想で教育コンテンツを作っていることがよく分かりました。 その他の審査員の方からも、今回のポイント、感想等についてメッセージをいただきました。
最後に、MBSD 取締役 Chief Strategy Officer 神吉 敏夫氏による全体講評が行われました。
三井物産セキュアディレクション株式会社
取締役 Chief Strategy Officer 神吉 敏夫氏
「今回のプレゼンテーションのなかで、サブスクリプションや競合の想定、オープンソーススキルやスキャンツールに足りないものに焦点を当てるなど、非常に使いやすさ・わかりやすさ・市場ニーズについて理解していたところに感心しました。世界的にITをやっている人達は元気が良く、自由度が高い人たちが多い印象です。先進国以外の東南アジアでもIT業界を目指す人が増えてきています。アメリカも国として、食品のようにITサービスは何で構成されているのか明確にしようとする動きがあり、IT業界全体でセキュリティ知見を上げていくことが必要になります。今回のチャレンジで学んだこと、ビジネスとしての視点を今後も大切にしていただきたい。」と述べられ、学生の皆さんの健闘を称えました。
以上で今回の最終審査会は終了となりました。
最後は、Teamsのカメラをオンにして、全員でいいね!ポーズでバーチャル記念撮影。 出場した10チームの全員を称えて閉会しました。
出場した10チームの皆さん、大変お疲れ様でした。
この経験をこれからのエンジニア人生に活かしていただきたいです。
※「MBSD Cybersecurity Challenges 2021」概要 http://setten.sgec.or.jp/cooperation/089.html
「MBSD Cybersecurity Challenges 2021」エントリーチーム紹介 http://setten.sgec.or.jp/cooperation/091.html
「MBSD Cybersecurity Challenges 2021」一次審査発表 http://setten.sgec.or.jp/cooperation/094.html
<本コンテストに関するお問い合わせ先 >
【専門学校と経営】事務局
〒105-0021 東京都港区東新橋2-18-3-906 (株式会社ビーアライブ内)
TEL:03-3436-2035 メールアドレス:setten-info@sgec.or.jp