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日本マイクロソフト社と情報系専門学校で取り組む【次世代ITリーダ養成Working Group】(以下、WG)の2014年度のTOPミーティングを、9月9日、日本マイクロソフト 品川本社にて開催した。本WG活動は5年目となる。
この日、専門学校からは18校20名の理事長、校長等が参加。日本マイクロソフトからは、執行役 デベロッパーエクスペリエンス&エバンジェリズム統括本部(以下、DX)本部長 伊藤 かつら氏、マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤 円氏、DX 春日井 良隆氏、DX 戸倉 彩氏 他が参加した。
TOPミーティング参加者で恒例の集合写真
【2015年度 日本マイクロソフトの方向性】
今年2月に、新CEOにSatya Nadella(サトヤ・ナデラ)氏の就任を発表したマイクロソフト。これからマイクロソフト、そして日本マイクロソフトはどこに向かうのか、技術者を育成する専門学校としては、興味が高いところである。
冒頭、DX本部長 伊藤氏は、ナデラCEOが唱える「Mobile first, Cloud first」に込められたメッセージを伝えた。そして、日本マイクロソフトの将来に向けての立ち位置として、さらに日本社会に根付いた企業を目指すことを宣言。その思いを「IT技術者を元気づけることで、日本を活性化させたい。そして日本を元気にする。」と熱く語った。
その後、日本マイクロソフト社員がどういう思いで仕事をしているかを詩としてまとめたメッセージがビデオで流れた。このメッセージは、これから技術者を目指す学生たちにも、是非見てもらいたい。
※ビデオ 技術者と共に歩むマイクロソフトからのメッセージ
【2014年度の総括とImagine Cup】
さらに、マイクロソフト主催の世界最大の学生向けITコンテストImagine Cupの様子を紹介。2014年7月に米国・シアトルで開催された世界大会には、残念ながら専門学校チームは出場できなかったが、高専チームが健闘。来年もシアトルで開催される世界大会には、是非専門学校チームに出場して欲しい。
【IT業界最新動向~マイクロソフトテクノロジーのご紹介】
この変化の推移を振り返った後、今のIT業界話題の4つのキーワードについて解説。「ソーシャルネットワーク」「モバイルデバイス」「クラウドコンピューティング」「ビッグデータ」。どれも今のIT業界を考えるうえではずせないキーワードだ。
最後に、澤氏は「今までデータ化しえなかったものをデータ化する」デモを披露。ExcelのPower Queryを活用すると、誰でも簡単にネットからデータを取得して、瞬時にビッグデータ分析ができるというものだ。次にKINECTを使ったデモでは、KINECTで読み取った人物データをそのまま、パソコンの画像に組み込んで表示。従来であれば、複雑な機材を駆使しないとデータ表示ができなかったことが、簡単にできてしまう。これらはまさに、ビッグデータの入口なのだ。
澤氏の講演からは、専門学校の参加者も、今後の技術者育成のための多くのヒントを得たことだろう。
【支援プログラムについて】
また、戸倉氏はマイクロソフトのクラウドサービス Azureを担当していることから、授業でのAzure活用、あるいはクラウドを学習する際にAzureを素材にする展開も加速することだろう。
以上で、今年度のキックオフとなるTOPミーティングは終了。次の具体的な取り組みと10月に予定されている分科会(教員向けワークショップ)となる。このWG活動が、未来のIT技術者を元気づける取組みとしていきたい。
【次世代ITリーダ養成WG参加校一覧】(34校 2014年9月9日現在)